テニス肘
テニス肘を早期に解消するには「2つのポイント」があります。
病院でも「テニス肘」が治らなかったあなたへ
このページは、
「テニス肘」に悩んでいる方のための内容が記されています。
テニス肘を発症する原因を深く理解をしていただき、
実際に症状が改善した人の声と共に「肘の痛みを解消する方法」をお伝えします。
- 肘の外側が痛い…
- いつまでサポーターを付ける必要があるの?
- テニスをしてないのに、どうしてテニス肘になってしまったんだろう…
きっと様々なツライ症状や不安があると思います。
でも、だいじょうぶです。
あなたのテニス肘を解消するための方法がここに書かれています。
テニス肘にお悩みの方は、最後まで是非ご覧ください。
テニス肘とは
テニス肘とは、肘関節の周りに感じる痛みと肘関節の運動障害の総称です。
正式名所は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」であり、テニスをしている方に好発するため、別名「テニス肘」と言われています。
テニス肘は「腕の使い過ぎ」が原因と言われており、
腕を酷使する方であればテニスプレイヤーに限らず、誰にでも発症する可能性がある疾患です。
テニス肘の症状
テニス肘は、肘の外側にある「上腕骨外側上顆」という部分に痛みを感じます。
上腕骨外側上顆には、前腕にある以下の3つの筋肉が付着しており、この付着部に炎症が出る事で痛みが生じます。
・長橈側手根伸筋(ちょうとうこつしゅこんしんきん)
・短橈側手根伸筋(たんとうとくしゅこんしんきん)
・総指伸筋(そうししんきん)
症状が悪化すると、これらの筋肉の走行上にも痛みや圧痛が出る事もあります 。
日常生活では、以下の動作で症状がよく現れます。
- ハンドルを握ると痛い
- 肘の曲げ伸ばしをすると肘に痛みが出る
- ペットボトルの蓋を開ける時に痛む
- 重いものを持つと痛い
- パソコン作業や手作業で痛みがでる
- 肘の外側を触ると腫れや熱感を感じる
日常生活で、腕は頻繁に使用するため、痛みのせいで生活に支障をきたす方が沢山います。
さらに、テニス肘は「慢性化・頻繁化する疾患」と言われており、長い期間この症状に悩んでいる方も多く存在するのです。
肘の痛みが長期間続くと、どうなるのか?
前述したように、テニス肘は慢性化・頻繁化する疾患と言われています。
これは、テニス肘が完治まで長期間必要な疾患であり、また完治した後も再発のリスクが高いからです。
テニス肘の治療は「保存療法」と「手術療法」の2つがあり、大部分の人は保存療法を行います。
保存療法は以下のような施術内容です。
- 肘のサポーター
- 経口薬や湿布薬
- ステロイド注射
- アイシング
- ストレッチ、マッサージ
ですが、これらの保存療法で早期に改善する方はごく一部なのです。
実は、療法でテニス肘が治癒するには、 一般的に3カ月~1年以内の期間が必要であり、治療を全く行わずに治そうとすると、最大で18か月はかかるとも言われています。
また、保存療法で行われるステロイド注射は、短期的な疼痛緩和に有効ですが、注射は最大3回までで、少なくとも1カ月以上の間隔をあける必要があります。
これは、何度もステロイド注射をする事でテニス肘が難治化してしまう危険性があるからです。
そして痛みの期間が半年以上続く事で、テニス肘は難治型・重症型に移行しやすくなります。
発症初期であれば、外側上顆の炎症または筋肉の炎症であったものが、慢性化する事で関節内の組織に炎症(滑膜ヒダや滑膜炎)が起きてしまうようになるのです。
この状態に陥ってしまうと「手術」の選択を考える必要も出てきます。
肘が痛くなったら放置せずに、出来るだけ早く適切な処置を受けることが重要です。
ですが、このページをご覧の方の中には、 長い期間、症状を患っている方も多いと思います。
「もうかなり長い間、肘の痛みがとれないけど、どうしよう…」
「病院で治療を受けているけど、半年以上治らない…」
もし、あなたがこのような状況であったとしても、だいじょうぶです。
当院では、どこに行っても治らないテニス肘の方が多く来院され、日常生活に痛みを感じずに生活出来ている方がほとんどです。
次の章では、その中の一部の感想をご紹介していきます。
テニス肘にお悩みの方は是非ご覧になってください。
テニスをしていないのに、「テニス肘」になる4つの特徴
従来はテニスプレーヤーに好発するため「テニス肘」と呼ばれていましたが、近年では テニスラケットを全く握った事のない方の発症が急増しています。
臨床現場でも、スポーツによって発症するのは10%程度で、
あとの大部分は日常生活や仕事で発症し、その大半は40代~60代の方です。
テニス肘は、「腕の使い過ぎ」が原因なのは言わずもがなです。
ですが、適切な体の使い方をしていれば、腕を使いすぎても発症のリスクは低いです。
その反対に、体の使い方に問題がある場合、腕を酷使しなくてもテニス肘を発症する事もあるのです。
それでは、今からテニス肘を引き起こす方の特徴4つを解説していきます。
- 手首の使い方に問題がある
- 示指、中指をよく使う
- パソコンをよく使う
- 体幹の柔軟性の低下
手首の使い方に問題がある
テニス肘になりやすい方は「手首の使い方」に問題を抱えている場合が多いです。
近年、スマホの普及に伴い、親指を頻回に使うことが増えました。
これにより手首を使う(手首を返す、曲げる)ときに、親指側に強く曲げてしまう癖が付きます。
この癖は、上腕骨外側上顆についている筋肉に負担をかけやすくしまうのです。
またこの癖によって、前腕にある「橈骨(とうこつ)」のズレが生じます。
橈骨が下方にズレると共に、外側上顆に付いている筋肉が引っ張られ、付着部の外側上顆に炎症が出てしまうのです。
示指、中指をよく使う
日常生活で「示指(人差し指)・中指」に力を入れる癖がある使う方も、テニス肘を発症しやすい傾向にあります。
例えば、ペンを持つときにこの2指に力を入れて書く、重たい荷物を持つときはよく2指で持ち上げる、車のハンドルはこの2本に力を入れて握っている、包丁で食材を切る時はこの2指に力が入る…など。
実は、5本の指の中で力が強いのは「親指」と「小指」なのです。
小指は力が入りにくいと思われがちですが、 小指の付け根には親指の付け根と並ぶ非常に強靭な筋肉があります 。
重たい物を持ったり、握る動作では、この2本の指を発揮する事で、最小限の力でパワーを発揮する事が出来るのです。
しかし、テニス肘の方の多くは、無意識に力の弱い「示指・中指」を頻繁に使う癖があり、手首や肘の筋肉に負担をかけているのです。
パソコンの使用
お仕事でパソコンをよく使う方もテニス肘を発症しやすい特徴です。
近年、テニス肘が急増している理由は、パソコンの普及によるものと言われる程です。
マウスを動かす、キーボードを打つ、という動作は、それだけで見ると、さほど腱や筋肉を酷使する運動には思えません。
しかし、それを毎日何時間も続けていると、どんどん疲労が蓄積し、腱や筋肉に炎症を起こます。
特に、猫背で肩が内に入り、肘や前腕に体重を乗せて作業する癖が付いている方は、痛みが出るリスクが高まります。
また、パソコンの使用によって「目の疲れ」「首こり・肩こり」が出る事もテニス肘を引き起こす要因のひとつです。
目の疲れや首や肩の凝りによって、肩周りや肩甲骨の筋肉が緊張し「肩関節の可動域が低下」します。
肩周囲の力が発揮されない状態であると、腕を使う時に前腕の筋肉をメインに使用され、筋肉の緊張や炎症を引き起こしやすくなります。
体幹の柔軟性の低下
テニス肘が慢性化・頻繁化している場合、それは「腕の使い過ぎ」だけが原因とは考えにくいです。
これは「体幹の柔軟性が低下」している可能性が考えられます。
腕だけでなく足にも共通して言えますが、手足末端部のパワーの発揮には、体幹(脊柱周辺)の柔軟性が大きく影響しています。
体幹は動く時の動力源であり、体幹の柔軟性が良い方は、末端部の力を最大限に発揮する事が出来ます。
しかし、その柔軟性が低下している事で、末端部の力を発揮する際に過剰な負荷が生じ、痛みを発生させるのです。
このように、テニス肘を発症しやすい方は、体の使い方に問題を抱えているケースがよくあります。
「テニス肘は慢性化・頻繁化する疾患」と呼ばれているのは、多くの方が日常的に体の使い方に問題を抱えているからなのです。
それでは、テニス肘の痛みを解消するには、どのような処置をする必要があるのでしょうか?
テニス肘を早期に改善させるのに必要な2つのポイント
「テニス肘は腕の使い過ぎはもちろん、体の使い方にも問題がある」という事を知ると、今までの治療ではなかなか改善しない理由が分かって頂けたと思います。
保存療法は「筋肉の炎症」や「筋肉の緊張」を解消するためのもので、根本的な治療とは言えず、回復に長期間がいるのです。
また手術療法で、肘の悪い部分を取り除いても、同じような体の使い方をしていれば再発するリスクもあります。
それでは、テニス肘を早期に改善させるためには何が重要なのでしょうか?
前章に記載した「テニス肘を引き起こす4つの特徴」を解消するための施術は大前提とした上で、痛みをより早期に回復させるためのポイントをお伝えしていきます。
それは以下の2つです。
- ホルモンバランスの調整
- 自律神経の調整
ホルモンバランスの調整
「テニス肘とホルモンバランスに何の関係があるの?」
と不思議に思われる方もいるでしょうが、 ホルモンバランスは女性にも男性にもあり、 この乱れは「関節の痛み」に関与しています。
実は、ホルモンバランスの乱れ、特にエストロゲンが減少することで「 靭帯の性質の変化やコラーゲン合成の低下 」を引き起こし関節痛を発症させやすくなるのです。
テニス肘が 40代~60代によく発症するのも、 まさにホルモンバランスの影響と言えるでしょう。
ホルモンバランスが乱れている状態で腕を酷使するのは、テニス肘を発症または悪化させる要因です。
鍼灸治療でホルモンバランスの乱れを整え、体を治りやすい状態にすることが重要です。
自律神経の調整
テニス肘の痛みが長引く・頻繁化する方は、体の自律神経が乱れている状況が考えられます。
自律神経の乱れがある事で「身体の緊張が抜けない」「疲れが取れない」などの症状が出ます。
この状態は、筋肉や関節に疲労物質をため込んでしまうからであり、痛みが改善しにくくなります。
また、 自律神経の乱れは「背骨の歪みや付随する筋肉の緊張」も強めるため、前述した「体幹の柔軟性の低下」「肩関節や肩甲骨の可動域低下」を身体に癖付けてしまう恐れもあります。
それを防ぐためにも、自律神経の調整を行い、脊柱(頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨)の歪みを改善させていきます。
このように、テニス肘は体の悪い使い方を整えるだけでなく、根本的に体を治りやすい状態を作る事で、早期に痛みが取れていくのです。
最後に、
今まさにテニス肘(上腕骨外側上顆炎)に悩んでいる方々に向けて、メッセージをお伝えしていきたいと思います
テニス肘にお悩みの方へメッセージ
テニス肘は発症してしまうと、なかなか治りにくい疾患とされています。
この記事をご覧の方の中にも、何か月間も肘の痛みに悩んでいる方もいるはずです。
もしかするとアイシングやサポーターなどの対処療法では、なかなか改善しないという事も経験済みかもしれません。
ですが、この記事で「肘の痛み」は体に様々な要因が重なって発症するものと分かっていただけたと思います。
そう、テニス肘は患部の施術だけでなく、体全体のバランスを整える事が重要なのです。
特に発症期間の長いテニス肘ほど、体の抱える問題は複雑で、単純な治療では改善しません。
ですが、だからこそ当院を頼ってきていただきたいです。
自分で言うのも何ですが、ここで治らないようなものなら、どこに行っても治らないでしょう。
心からそう思って、多くの方々の施術にあたっています。
長年の経験を積んできた私が、西洋医学的な観点・東洋医学的な観点、両方の視点から診る事で、あなたの痛みを全力で解消させていきますね。